設備紹介

ルビジウム発振器

 当社が開発・製造・販売しているタクシーデジタル無線機の周波数許容偏差は±0.9ppm(±0.9×10−6) 以下であることが無線設備規則で定められています。453MHzのデジタル無線機ではおよそ±400Hz以内に 収めなければなりませんので、無線機の調整・検査・修理等で使用する周波数カウンタにも高精度のものが要求されます。
 また基地局用としてはOCXOと呼ばれる高安定度の基準発振器(10MHz ±0.02ppm以下)を使用していますが、 この周波数調整用にも高精度の周波数カウンタが必要になります。
 当社では周波数確度の高い発振器を外部に用意し、その安定した周波数の信号を周波数カウンタの外部入力端子に 加えることで高精度を維持させています。外部発振器として「ルビジウム発振器」と呼ばれる装置を使用しています(写真)。

(特徴)
  ・ルビジウム発振器を原振とし、GPS(全地球測位システム)信号により周波数制御を行っています。
  ・10MHzの発振周波数に対する周波数確度は±3×10−11以内です。
  ・電源は一般商用AC電源と外部DC電源に対応しています。また、一時的な電源断に対しては内蔵電池による
   約20分間のバックアップ運用が可能です。
  ・8チャネルの出力端子を持っており、当社内各部門に基準信号を供給することで、部門間での誤差が
   極めて少ない周波数測定が可能です。

ルビジウム発振器